MAZDAロードスター 専用
エンジンオイル MX5-030

MX5-030

BILLION OILS MX5-030

0W-30


BOIL-MX5030 4.6L 18,700円 (税込)
BOIL-MX5030-P20 20L 82,500円 (税込)
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40℃ 動粘度 65.34 mm²/S
100℃ 動粘度 11.27 mm²/S
粘度指数 167

まったくもって、個人的な見解となりますが、田中ミノルが感じるMAZDAロードスター最大の魅力は「車両のコーナリング性能が、エンジンのパワー性能を上回っていること」だと思っています。要するに、エンジンパワーの全域をドライバーが隅々まで使い切れるこの支配感こそが、スポーツドライビングにとって非常に重要なファクターだと感じるからです。

しかし、裏を返すと、このバランスから、少しでもエンジンパワーやレスポンスが向上すれば、それらはすべて速さに直結します。よって、MAZDAロードスター専用エンジンオイルの開発は 「究極の守備力」 を確保した上で、1psでも多くのパワーをエンジンから引き出すこと、そして、そのパワーをドライバーが明確に体感できることを目指して行いました。

そして、完成したのが BILLION OILS MX5-030 エンジンオイルとなります。

最大の特徴は、フリクションロスの低減を実現した0w-30ジャンルの粘度設定でありながら、ベースオイルには、PAO&エステルのみを採用した強靭な油膜特性にて、高温・高負荷の状況が継続しても、しっかりエンジンを守れることです。

また、NDロードスターへの使用を考慮し直噴エンジン特有のオイル希釈(ガソリンがオイルに混入)への対応をはじめ、MAZDAロードスター全車のエンジン特性にマッチングした各種添加剤群を抜粋して配合。ストリートからサーキットまで、すべてのステージにて、安心してエンジンパワーの100%を使い切れる、まさにMAZDAロードスター専用油と呼ぶに相応しいハイエンドなSPECに仕上げました。



開発ドライバー 田中ミノル のコメント

MX5-030のエンジンオイル開発は、シャシーダイナモ等では判断できない小さな違いであっても、ドライバーが感じるアナログセンサーにて違いを把握できると判断し、すべて田中ミノルが感じ取るフィーリングにて評価を行いました。

まず、BILLION OILS 5w-30をベンチマークとして、NDロードスターによるエンジンオイル開発テストはスタートしました。


BILLION OILS 5w-30(基本性状)
40℃ 動粘度 67.72 mm²/S
100℃ 動粘度 11.18 mm²/S
粘度指数   158

そして、このベンチマークにより、ストリート/ワインディングを徹底的に走り込んだ田中ミノルの感想は「もう少し低粘度の方がマッチングする可能性が高い」でした。
そこで、ベンチマークより低粘度となる0w-30ジャンルの中から、過去の開発テストにて特に高評価だった2種類の試作油を抜粋し、比較テストを行うこととしました。

試作油①(0w-30)

40℃ 動粘度 65.34 mm²/S
100℃ 動粘度 11.27 mm²/S
粘度指数   167

試作油②(0w-30)

40℃ 動粘度 65.41 mm²/S
100℃ 動粘度 11.53 mm²/S
粘度指数   172

まず、テストを行う順番は、ベンチマーク → 試作油① → 試作油② → ベンチマークとして、試作油同士の比較とベンチマークとの比較が明確に行えるようにテストの順番を組み、比較箇所をポイント制にて評価しました。結果、動粘度的には、ほぼ同じ数値ではありますが、分子量の組み合わせが異なる2種類の試作油において、ワインディングの上り&下りでの評価に大きな違いが確認されました。

試作油①は、ベンチマークより、ワインディングの上り区間&下り区間ともに、パワー/トルク感が向上しており、まさに我々が求めた低粘度のメリットを発揮しました。対して、試作油②では、明確にフリクションロスが少なく、下り区間のパワーフィールは圧倒的に評価が高かったのですが、上り区間でのトルク感が大幅に減少するという非常に厳しい評価となりました。また、ストリートにて、ハイギアード&低回転の状況からアクセルを踏み込んだ時もトルク感のなさを大きく感じました。

以上のテスト結果から、圧倒的なパフォーマンスを示した試作油①をMAZDAロードスター専用エンジンオイルに採用しました。

ほとんど同じ動粘度特性であっても、オイルの作り方で、こんなにも明確にパフォーマンスの違いが出るなんて、エンジンオイルのマッチングは、本当に奥が深いと感じた適合確認テストでした。


ベースオイル

添加剤